考え方

あるの視点から

暑さ指数

はじめに

毎日、暑い日が続きます。73歳の私は、 70年前と比較して、地球は温暖化していると実感します。日本で、人の体温より高い日があるなどは以前は考えられない事でした。

下図は気象庁のデータから作った、東京の年単位での最高気温と最低気温を示したグラフです。最高気温・最低気温ともに、経年的に上昇しているように見えます。

ただ、最低気温は2010年頃から低下しているように見えます。

そこで、暑さに関する気象用語や日頃から詳細を知りたいと思っていた降水確率について調べました。

全国的に厳しい残暑、9月は最も暑かった昨年に匹敵する高温のおそれ | Weathernews Inc.

 

 

暑さに関する用語

1. 猛暑日(もうしょび)  
   定義: 日中の最高気温が35℃以上の日を指します。これは極めて暑い日で、熱中症のリスクが非常に高くなります。

2. 真夏日(まなつび)  
   定義: 日中の最高気温が30℃以上の日を指します。夏本番を感じる暑さで、熱中症への注意が必要です。

3. 夏日(なつび)  
   定義: 日中の最高気温が25℃以上の日を指します。比較的過ごしやすい暑さですが、運動や屋外活動を行う際には熱中症に気を付ける必要があります。

4. 熱帯夜(ねったいや)  
   定義: 夜間の最低気温が25℃以上の日を指します。暑くて寝苦しい夜となり、体調管理が重要です。

5. 危険な暑さ(きけんなあつさ)  
   定義: 気象庁が発表する情報で、日中の気温が体温を超えるなど、極めて危険な暑さを指します。この場合、外出を控え、水分補給や冷房の使用が強く推奨されます。

6. 熱中症警戒アラート  
   定義: 気温や湿度が高く、熱中症の発生リスクが非常に高まった場合に、気象庁地方自治体から発表される警報です。このアラートが発表された際は、不要不急の外出を控え、涼しい場所で過ごすことが推奨されます。

降水確率

また、予報には常に降水確率が出てきますが、その意味です。

降水確率について

降水確率とは、ある地域で一定の時間内に雨が降る確率を示したものです。日本では、主に6時間ごとの降水確率が予報で示されます。具体的には、以下のような意味があります。

0%: 雨が降る可能性はほぼゼロ。
10%: ほとんど降らないが、わずかに降る可能性あり。
20%-30%: 一部の地域で短時間、軽い雨が降る可能性がある。
40%-50%: 降るか降らないかは半々で、局地的に雨が降る可能性がある。
60%-70%: 多くの場所で雨が降る可能性が高い。
80%-90%: ほとんどの場所で雨が降ると考えられる。
100%: 必ず雨が降る。

降水確率は、あくまで「その地域における雨の降る可能性」を示しており、降る時間や降水量については含まれていません。したがって、例えば「降水確率30%」でも、その時間内に雨が降れば、確率は30%でも100%でも結果として「雨が降った」ということになります。

熱中症

熱中症になりやすい条件と対策を調べてみました。

熱中症警戒アラート」の基準となっている「暑さ指数(WBGT)」は、気温や湿度などをもとに熱中症の危険度を判断する指標です。

気象予報士・斉田さんによれば
「暑さ指数(WBGT)」は、「気温1:湿度7:輻射熱(ふくしゃねつ)2」の割合で導き出される数値。 “輻射熱” とは地面や建物からの照り返しの暑さのことです。

熱中症は、湿度が高く汗が蒸発しにくいと体に熱がこもって発症のリスクが高まります。そのため、湿度を重視した指数になっています。
熱中症警戒アラート」は、この暑さ指数が33以上になると発表されます。

熱中症の症状と重症度
熱中症は、軽い症状から命にかかわる重症なものまで、下に示した様に段階的にいくつかの症状がみられます。


軽いものでは立ちあがったときなどにクラッとする立ちくらみや、呼吸や脈が速くなる、くちびるのしびれなどがあらわれることがあります。また、大量の汗をかいて体内の水分と塩分が不足すると、足や腕、腹などの筋肉に痛みを伴うけいれんが起こることがあります。ほかにも、脱水症状によってだるさ、頭痛、めまい、吐き気などの症状が見られることも。
さらに症状が進むと、40度以上の高熱、意識障害、けいれん、異常行動などを起こすことがあり、この状態を熱射病といいます。脳内の温度が上昇することで中枢神経に異常が起こり、からだのさまざまな臓器に障害が出て、命を落とすこともある危険な状態です。

 

分類    症状    重症度
I度  (軽度)   めまい・失神
  「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともあります。
  筋肉痛・筋肉の硬直
  筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏により生じます。これを“熱けいれん”と呼ぶこともあります。
  大量の発汗
   
   
II度 (中度)     
  頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
  からだがぐったりする、力が入らないなどがあり、従来から“熱疲労”“熱疲弊”と言われていた状態です。
   
III度(高体温)  
  意識障害・けいれん・手足の運動障害
  呼びかけや刺激への反応がおかしい、からだにガクガクとひきつけがある、真直ぐ走れない・歩けないなど。
  からだに触ると熱いという感触です。従来から“熱射病”や“重度の日射病”と言われていたものがこれに相当します。

さいごに

今まで、漠然としていたニュースが数字で解り、はっきりしてきた様に思います。また、高齢になると体力が無くなり。知覚も鈍くなります。私たち高齢者は特に気を付けたいものです。