ある考え方では

あるの視点から

2024-01-01から1年間の記事一覧

『古事記』とは何か?

はじめに 『古事記』は、日本最古の歴史書であり、712年に太安万侶(おおのやすまろ)が編纂したもので、天武天皇の命を受けた稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗誦した伝承に基づいています。この書物は、神話、伝承、そして大和朝廷の成立過程を記録した貴重な…

マネジメントの役割とトレンドの解説

はじめに 企業経営においてマネジメントは、組織の目標を達成するための計画、実行、調整、監督のプロセスを指します。成功する企業の共通点として、効果的なマネジメントが挙げられることから、その重要性は広く認識されています。本ブログでは、企業経営に…

文字と記録技術が創り出す文化と文明の進化

[24/12/06] 文字がもたらす革命的な役割 人類が文字を発明したことで、情報や記憶が他人に正確に伝えられるようになりました。それまで、口承や体験による伝承が主な手段でしたが、これらは話し手や聞き手の解釈により変化しやすいものでした。しかし、文字…

言語の多様性と思考

はじめに 言語は、思考を形成し、表現するための基本的なツールです。多くの人々は音声を伴う言語、つまり話し言葉を用いて考えますが、これは唯一の方法ではありません。思考の形式は多様であり、言語の使い方や文化的背景によって異なります。つまり思考は…

変化の時代:トランプ氏とイーロン・マスク氏

[24/11/05] 序章:再びトランプ時代へ 2025年、アメリカは再びドナルド・トランプ氏を大統領に迎えることとなりました。彼の再登場は、国内外における政治的・経済的変化を予感させる出来事として注目されています。そして、その新政権の一翼を担うのが、テ…

力強い雷の神話と信仰

はじめに 雷は古代より人々に強い印象を与え、恐れられると同時に敬われてきました。その轟音と閃光は、人々に自然の力の壮大さと恐怖を感じさせ、さまざまな文化や信仰の中で重要な役割を果たしてきました。この記事では、世界各地の雷に関する信仰や神話に…

番号管理システムの未来と課題

官公庁のデジタル化の遅れ 1. 官公庁のデジタル化が進まない背景 日本は先進国の中で最もデジタル化が遅れている国の一つとして指摘されています。その要因として、官公庁の情報システムが古い技術に依存していることが挙げられます。特に地方自治体や各省庁…

投資入門1:キャピタルゲインとインカムゲイン

はじめに 投資を始めたいけど、どこから学べば良いか分からない。そんな方に向けて、今回は投資の利益を生む方法であるキャピタルゲインとインカムゲインについて解説し、さらに株式、不動産、コモディティといった投資先のメリット・デメリットもご紹介しま…

ネット社会と偽情報の問題

はじめに ベルリンの壁崩壊やソ連邦の解体を経て、一時は勝利したかに見えた資本主義が、さまざまな場面でその限界を露呈し、歪みを伴う行動を引き起こしています。特殊詐欺の横行やウクライナ戦争、ガザ侵攻といった問題も、根底には同じ原因が潜んでいるの…

「考える」を考える

考えるということ ~人間の知性と行動の根源~ 人間は「考える」ことで成長し、社会を形成し、未来を築いてきました。このブログでは、「考える」をテーマに、知性の本質、文化との関連、そしてそれがどのように私たちの日常や歴史に影響を与えてきたかを分…

私のサイト集:ネットの入口

ブログ作成の目的の一つは、ウェブ上に『サイト集』を作成することでした。このサイト集は、表形式でまとめられており、Excelなどの表計算ソフトに簡単にコピー&ペーストできます。 マスコミを含む信頼性の高いサイトを中心に、投資情報や現在の話題なども…

AIの利用2: 個人的な相談や話し相手として

はじめに 現代社会では、多忙な日常やストレスフルな環境の中で、誰かと話したり、相談したりすることがますます重要になっています。しかし、いつでも誰かがそばにいるわけではなく、そんな時に頼れる存在として登場するのがChatGPTに代表される対話型AIで…

神様と柱:日本文化における象徴的な関係の考察

はじめに 日本では「柱」という言葉や概念が宗教的、文化的な象徴として多くの場面で使われています。神様を「柱」で数えることや御柱祭の存在は、柱が単なる建築要素ではなく、深い意味を持つことを示しています。このブログでは、柱が持つ象徴的な意味やそ…

記号と文字の違いについて

はじめに アルタミラ洞窟には約3万6千年前の洞窟画が残されており、現在では世界遺産に登録されています。ホモ・サピエンスは古くから絵を描いていたことがわかります。絵にするとは、3次元のものを2次元する作業で、抽象化する事が必要です。抽象の概念が出…

メディアと社会の関係性

はじめに 兵庫県知事選で斎藤知事が再選されたことを受けて、日本の報道機関への信頼が低下していることが浮き彫りになりました。大手メディアの記者たちは、この現状を真摯に受け止める必要があります。統一教会やジャニーズ問題など、大きな社会問題を報じ…

考える

はじめに 考えるとは、さまざまな「記憶」を組み合わせることです。記憶とは、過去に認識した情報の蓄積であり、認識は大脳によって行われます。ここで、認識と知覚の間にはタイムラグが存在します。知覚は、まず感覚器官からの神経信号を経て生じるプロセス…

AIの利用1:社会構造の変革

はじめに 昨年4月、OpenAIのCEOであるアルトマン氏が来日し、岸田首相と会談したというニュースを見て、すぐにChatGPTの無料版を試してみました。当初の印象は「日本語が不自然で、使い物にならない」というものでした。しかし、その後もChatGPTに関する話題…

不安な現代社会

はじめに 現代日本が抱えるさまざまな不安は、社会的・経済的な課題や未来への漠然とした不透明感から生じています。これらの不安は、個人の生活や社会の安定に大きな影響を及ぼし、若年層から高齢者まで幅広い世代に共通の課題となっています。今回は、現代…

日本の幸福度

はじめに 国連は世界の幸福度を毎年調査し、24年は日本は世界で51番目となっています。143カ国がランキングされ、北朝鮮など,一部の国はデーターが公開されていないため、除外されています。私は、随分低いと思います。そこでこの結果を考察します。 世…

生命活動と膜:エントロピーの視点から

はじめに 「生命体」は恒常性を維持し、哺乳動物や鳥類では体温を一定に保ち、細胞内外のイオン濃度も大きく変わらないようにしています。この特性は、瘦身がリバウンドを起こす仕組みにも関係しています。「生命体」は秩序を維持して「エントロピー増大の法…

情報とエントロピー:無秩序と秩序の間で

はじめに 情報とエントロピーは、私たちの身の回りや社会でどのように関連しているのでしょうか。エントロピーは一見すると難しい物理の概念ですが、実は情報とエントロピーの関係を理解することで、現代のデジタル社会や生物学、さらには人間の行動までをも…

宇宙の謎とエントロピー

はじめに 宇宙はどのように始まり、どのように終焉を迎えるのでしょうか?この問いは、物理学者や哲学者が長い間探求してきたテーマです。そして、その答えに迫るための鍵の一つが「エントロピー」です。エントロピーという概念は、宇宙の始まりと終わりを理…

エントロピー入門:増大する無秩序

1. エントロピーの定義を再考する エントロピーは簡単に言えば「無秩序の度合い」です。しかし、エントロピーは物理学ではもう少し厳密に定義されています。エントロピーは、ある系が取り得る状態の数に関する尺度です。数学的には、エントロピー SS は次の…

信用創造のメカニズムと重要性

はじめに 信用創造は、銀行が預金を元に貸し出しを行い、実際の現金以上の「信用」を生み出す現象です。経済にとっては非常に重要なプロセスであり、私たちの日常生活や景気変動に大きな影響を与えています。本記事では、信用創造の仕組みや、インフレやバブ…

日本のアミニズム:一神教的価値観との違い

はじめに 日本への憧れは、自然崇拝を基盤とする神道、すなわちアニミズムの為ではないかと考えています。アニミズムは自然を神聖なものとして崇める原始宗教であり、日本文化に深く根付いています。一方、西洋文化はキリスト教的な一神教に基づき、自然を神…

和歌の技法と本歌取りの魅力

はじめに 和歌は、5/7/5/7/7の31文字からなる短い詩です。西洋の詩とは異なり、日本語では母音で区切ることができるため、韻を踏む代わりに母音の数でリズムを取る方が自然です。 かつては長歌も存在しましたが、日本では特に和歌の形式が多く残りました。和…

言語の進化と知識保存

はじめに 言語の進化は、人類のコミュニケーション手段として大きな役割を果たしてきました。文字が発明される以前、言語は感情表現や本能的な叫びから始まり、次第に体系的に整理されてきました。この過程で、音声言語は単なる感情の表現から抽象化され、論…

記憶の不思議:過去の再構築と感情の影響

はじめに 私たちが持つ記憶は、過去の出来事を忠実に再現するものではなく、常に主観的なフィルターを通して再構成されたものです。ある出来事をどう感じたか、誰と一緒にいたか、そのときの気持ちはどうだったか—これらの要素が記憶に影響を与え、事実と少…

日本の政党とポピュリズム:現代政治の潮流

はじめに ポピュリズムは近年、世界中で政治のキーワードとなっています。これは「大衆に迎合する政治手法」として定義されることが多く、国民の不満や期待に応じて政策を掲げる政治スタイルです。ポピュリズムが顕著な国としてはアメリカのトランプ政権やヨ…

グローバリズムと戦争・紛争・テロ

はじめに ここ1年ほど、戦争や紛争に関するニュースが増加しており、大規模な戦争に発展するのではないかとの懸念が高まっています。報道では「テロ」「紛争」「戦争」「暴動」といった用語が頻繁に使われますが、それぞれの定義や特徴には違いがあります。…