パラダイム

あるパラダイムを意識する

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ポピュリズム・民族主義と脳内麻薬

はじめに 現代社会では、ポピュリズムや民族主義の台頭が目立ちます。これらは一部の人々にとって強い魅力を持ち、社会全体の大きな動向となっています。しかし、これを単に政治や経済の観点から語るだけでは不十分です。私たちの脳の仕組み、特に脳内麻薬と…

米の文化と日本酒の変節

日本酒の歴史 日本酒は、米と水、そして麹(こうじ)を使用して作られる伝統的な発酵飲料です。その歴史は古代にまで遡ります。稲作が日本に伝来した弥生時代(紀元前300年頃)には、米を利用した酒造りが始まったとされています。 初期の日本酒は「口噛み酒…

蒸し風呂とお湯の風呂:歴史と熱量をめぐる旅

はじめに 蒸し風呂とお湯を使った風呂は、人類の歴史の中で健康、清潔、社交、癒しを目的として発展してきました。今回は、それぞれの歴史、熱源の特徴、そして現代的な課題について探ります。 蒸し風呂の歴史と熱の使い方 起源と進化 水を沸かしす風呂より…

ポピュリズム、民族主義と脳内麻薬

はじめに 現代社会における政治や社会の動向を考える際に、「ポピュリズム」や「民族主義」というキーワードがしばしば浮上します。これらの現象が人々に与える影響を、脳内麻薬(神経伝達物質)の観点から考察しようと思います。 1. ポピュリズムとは何か …

認識革命と民主主義・ポピュリズム

はじめに 現代社会では、情報技術の進展によって人々の認識が劇的に変化しています。この「認識革命」は、民主主義やポピュリズムにどのような影響を与えているのでしょうか。本ブログでは、このテーマについて掘り下げて考察します。 認識革命とは何か 認識…

リハビリ:身体機能の向上と維持

はじめに 2017年に脳出血を経験し、右半身麻痺と複視が残りました。その後の長期にリハビリをしてきましたが、記憶がはっきりしてきたのは2022年頃からだと思います。その頃からリハビリに本格的に取り組むようになり、体力も徐々についてきました。現在は、…

DXのこれから:その利欠点

はじめに 日本は長いデフレに陥ってから、まもなく35年を迎えようとしています。一人当たりのGNPは世界32位、アジアでは4位となっています。人口規模の大きさもあり、一定の地位を維持しているものの、昨今のインバウンド需要を見ていると、日本がもはや工業…

AIで画像を作る:その魅力と可能性

はじめに 近年、AI(人工知能)技術が急速に進化しており、その中でも画像生成技術は特に注目を集めています。本記事では、AIを使って画像を作成するプロセスやその活用例、そして可能性について探ります。 AIで画像を作る仕組み AIで画像を生成する技術は、…

金融システムと通貨の未来

はじめに 現代の経済は通貨を基盤として成り立っていますが、その信頼性や価値はどのようにして確立されるのでしょうか。本記事では、通貨とその発行体の信頼性、為替市場の仕組み、さらに仮想通貨やコモディティとの関係について掘り下げます。 通貨 - Wiki…

日本の自然資源の豊かさとその特性

はじめに 「日本は資源が乏しいが、技術力でそれをカバーしている」という言葉をよく耳にします。しかし、その技術力はどのように培われてきたのでしょうか。そして、日本は本当に資源に乏しい国なのでしょうか。この問いを通じて、日本の自然資源の特性と、…

ホンダと日産の統合:自動車産業に何が起きるのか?

はじめに 2024年末、ホンダと日産の経営統合という衝撃的なニュースが駆け巡りました。自動車産業の根本を変えるであろうこの動きは、言われているように、ガソリンの消費量を無くしたり、自動運転で安全性を高めるためなど車だけに、資本を増強するわけでは…

明治維新:中央集権と国家再建

はじめに 明治維新は、1868年を境に始まった日本の歴史上、最も重要な政治的、社会的、文化的変革の時代の一つです。この時期、日本は約250年間続いた鎖国政策を終了し、欧米列強と対等な国家を目指すため、急速な近代化を進めました。その過程で、産業、軍…

youtubeの考察:デジタル時代の情報リテラシー

はじめに YouTubeは、誰もが自由にコンテンツを発信できるプラットフォームとして、多様な意見を提供する場としての役割を担ってきました。これにより、かつては大手メディアが独占していた報道の領域に、一般の人々も参入できるようになりました。しかし、2…

私たちのドラッカー:あるマネジメント論

はじめに ピーター・ドラッカーは「現代経営学の父」として知られ、企業経営のみならず、個人の生活やNPOの運営にも役立つ洞察を提供しています。本記事では、ドラッカーのマネジメント論の核心を取り上げ、それを日常生活や非営利組織に応用する方法を探り…

視覚と大脳

はじめに 私たちが認識する視覚は、目から直接得られるものではなく、大脳で情報を再構成して作られた「世界」です。私たちは2つの目を持っていますが、それを1つの像として認識し、左右の視差から距離を測ることができます。この再構成は、自動的に、そして…

チョコレートの歴史、製法、メーカー、お菓子、そしてマッチする食材

チョコレートの歴史 チョコレートの起源は、メソアメリカの古代文明に遡ります。紀元前1900年頃、オルメカ文明でカカオが栽培され、その後、マヤやアステカ文明で宗教儀式や高貴な飲み物として使用されていました。アステカでは、カカオ豆が通貨としても使わ…

ヨーロッパの水質と飲食文化

はじめに ヨーロッパの飲食文化は、地理的条件、気候、そして水事情に大きく影響を受けて発展してきました。ヨーロッパ大陸では、そのまま飲める清浄な水源は限られており、特に石灰岩土壌の地域では硬水が一般的でした。この硬水は料理や飲料の味に影響を与…

ヨーロッパの料理の歴史と特徴

はじめに ヨーロッパの料理は、それぞれの国や地域で特徴的な進化を遂げ、世界中の食文化に影響を与えています。特にスペイン料理、イタリア料理、フランス料理、ドイツ料理、イギリス料理、トルコ料理は、その豊かな歴史と地域特性によって独自の魅力を持っ…

現代社会に欠かせないデジタル技術の重要性

はじめに IMD(国際経営開発研究所)は日本のデジタル化2023年ランキングは世界31位と発表した。 「マイナ保険証」に見た"日本の競争力低下"の理由 日本のデジタル政策はなぜ迷走しているのか | 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」 | 東洋経済オンライ…

サハラ砂漠の魅力と謎に迫る

はじめに 世界最大の砂漠として知られるサハラ砂漠は、その広大な風景、豊かな歴史、そして独特の生態系で、多くの人々を魅了してきました。このブログでは、サハラ砂漠の特徴やその魅力、歴史、さらには未来への課題について掘り下げていきます。 サハラ砂…

言語・文字と文明 そして、コピーの役割

はじめに 聴覚に障害がない限り、私たちは音声を使った言語で考えています。言語は日々のコミュニケーションの中で重要な役割を果たしています。しかしそれだけでなく、思考にも言語を使っています。 また、間違いなく伝えるために、文字というツールが発明…

ポピュリズムと脳内麻薬:感情と政治の危うい関係

はじめに 近年、世界中でポピュリズム(大衆迎合主義)が台頭しています。政治家が「大衆の感情」に訴えかける手法は、一見すると民主主義の本質に寄り添うようにも見えます。しかし、その裏には人間の脳の仕組みを利用する巧妙な戦略が隠されています。本記…

『古事記』とは何か?

はじめに 『古事記』という名称は、「古い事を記したもの」という意味を持ちます。日本最古の歴史書とされ、712年(和銅5年)に太安万侶(おおのやすまろ)によって編纂されました。この書物は、天武天皇の命令により、稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗誦してい…

企業・個人への融資を行う所

はじめに 日本の融資業務を行う事業者は、多岐にわたり、それぞれ異なる業態で特化しています。以下に、主要な業態を区別し、一般的な特徴を基に従業員数や金利を表にまとめます。 融資業務を行う主要業態 銀行(メガバンク・地方銀行)主に大規模企業や個人…

マネジメントの役割とトレンドの解説

はじめに 企業経営においてマネジメントは、組織の目標を達成するための計画、実行、調整、監督のプロセスを指します。成功する企業の共通点として、効果的なマネジメントが挙げられることから、その重要性は広く認識されています。本ブログでは、企業経営に…

文字と記録技術が創り出す文化と文明の進化

[24/12/06] 文字がもたらす革命的な役割 人類が文字を発明したことで、情報や記憶が他人に正確に伝えられるようになりました。それまで、口承や体験による伝承が主な手段でしたが、これらは話し手や聞き手の解釈により変化しやすいものでした。しかし、文字…

言語の多様性と思考

はじめに 言語は、思考を形成し、表現するための基本的なツールです。多くの人々は音声を伴う言語、つまり話し言葉を用いて考えますが、聾唖者もいて、これが唯一の方法ではありません。思考の形式は多様であり、言語の使い方や文化的背景によって異なります…

変化の時代:トランプ氏とイーロン・マスク氏

[24/11/05] 序章:再びトランプ時代へ 2025年、アメリカは再びドナルド・トランプ氏を大統領に迎えることとなりました。この再登場は、国内外での政治的・経済的変化を予感させる重要な出来事として注目されています。そして、新政権の一翼を担うと報じられ…

力強い雷の神話と信仰

はじめに 雷は古代より人々に強い印象を与え、恐れられると同時に敬われてきました。その轟音と閃光は、人々に自然の力の壮大さと恐怖を感じさせ、さまざまな文化や信仰の中で重要な役割を果たしてきました。この記事では、世界各地の雷に関する信仰や神話に…

番号管理システムの未来と課題

官公庁のデジタル化の遅れ 1. 官公庁のデジタル化が進まない背景 日本は先進国の中で最もデジタル化が遅れている国の一つとして指摘されています。その要因として、官公庁の情報システムが古い技術に依存していることが挙げられます。特に地方自治体や各省庁…