ある考え方では

あるの視点から

思想

生命活動と膜:エントロピーの視点から

はじめに 「生命体」は恒常性を維持し、哺乳動物や鳥類では体温を一定に保ち、細胞内外のイオン濃度も大きく変わらないようにしています。この特性は、瘦身がリバウンドを起こす仕組みにも関係しています。「生命体」は秩序を維持して「エントロピー増大の法…

記憶の不思議:過去の再構築と感情の影響

はじめに 私たちが持つ記憶は、過去の出来事を忠実に再現するものではなく、常に主観的なフィルターを通して再構成されたものです。ある出来事をどう感じたか、誰と一緒にいたか、そのときの気持ちはどうだったか—これらの要素が記憶に影響を与え、事実と少…

グローバリズムと戦争・紛争・テロ

はじめに ここ1年ほど、戦争や紛争に関するニュースが増加しており、大規模な戦争に発展するのではないかとの懸念が高まっています。報道では「テロ」「紛争」「戦争」「暴動」といった用語が頻繁に使われますが、それぞれの定義や特徴には違いがあります。…

ポピュリズムと民主主義の複雑な関係

はじめに ポピュリズムと民主主義は、現代の政治において頻繁に話題に上がる重要なテーマです。これらはしばしば対立的に捉えられることがありますが、実際には複雑な関係性を持っています。このブログでは、ポピュリズムと民主主義の基本的な特徴と、その関…

日本と西欧のパラダイム 〜思想と技術の交錯〜

はじめに パラダイムは、特定の時代や社会における思考や理解の枠組みを指す概念で、トーマス・クーンによって広められました。社会や科学、文化の進展において重要な役割を果たし、時代ごとに変化します。ここでは、西欧のパラダイムの歴史を概観し、日本と…

発達障害の理解と支援

はじめに 私の周りにも、発達障害ではないかと思う人が何人かいます。彼らや彼女たちを、新しい発想を生み出すヒントを与えてくれる貴重な存在と感じることもあれば、正直、接触を避けたいと思うこともあります。おそらく皆さんの周りにもそういった人はいる…

国際関係を探る: ロシアと中国の政治体制比較

はじめに ロシアと中国は、いずれも広大な領土と豊かな歴史を持つ国ですが、その政治体制は大きく異なります。本記事では、それぞれの国の政治体制の概要と特徴を比較し、どのようにそれぞれの国の政策や国際関係に影響を与えているかを探ります。 ソビエト…

日本の家族概念と社会構造

はじめに 血縁関係者が集団を作る行動は哺乳動物にはよく見られます。 日本においては「家」の重要性は、歴史的・文化的な背景から来ており、極端に家族や血縁を重んじる傾向が、社会構造の根底をなしています。日本は海で囲まれており、他の文化や概念との…

AIがもたらすジャーナリズムへの影響

はじめに 現代社会は、情報化社会の進展とAI技術の飛躍的な発達により、かつてないほどの速度で変化しています。テレビ放送では、AIがニュースを語るようになり、経産省はAIを活用するためのサイトを作成しています。 ジャーナリズムは依然として重要な役割…

「報道の自由度」ランキングの課題と展望

はじめに 国境なき記者団が発表した2024年の世界報道の自由度ランキングにおいて、日本は70位という結果となりました。これは前年より2ランクダウンし、G7諸国の中では最下位という憂慮すべき状況です。 本記事では、このランキング結果を受けて、日本の報道…

脳と依存症の深い関係

はじめに 脳科学(のうかがく)は、脳の構造と機能、そして脳がどのようにして思考、感情、行動を生み出すかを研究する学問分野です。脳科学は、神経科学とも呼ばれ、複数の専門分野が関わる学際的な領域です。ここでは、脳科学の主要なトピックをいくつか紹…

メタファーの役割と効果

はじめに メタファー(隠喩)とは、ある事物や概念を直接的に述べるのではなく、他の事物や概念にたとえて表現する修辞技法の一つです。メタファーは、詩などの文学に多用され、言葉の意味を豊かにします。また、抽象的な概念を具体的に理解しやすくするため…

ウサギは亀を抜かせない

はじめに イソップ童話には、『ウサギと亀』の話が出てきます。『ウサギと亀が競争をし、先に進んだウサギは途中で居眠りを始め、目が覚めたときには亀がゴールしていた』というのがあらすじです。しかし、ウサギがゴールしていないなら、どうやっても亀には…

内部矛盾と戦争リスク:資本主義の問題点

はじめに 「革命」と「クーデター」は、どちらも政治的な変化を引き起こす手段ですが、性質や目的、実行方法において異なります。 革命 (Revolution)1. 目的: 社会全体の構造や制度を根本的に変えることを目的とする。2. 規模: 大規模で、通常は広範な民衆の…

記憶とは何か

はじめに 刑事事件の、被疑者を被告、検事を原告とすれば、ほとんどの裁判は原告と被告のどちらの言っていることが、裁判の論点を自然に説明できるかを争います。双方が証言で嘘を言ってないなら、記憶の確かさが問題となります。 記憶とは、目などの五感の…