考え方

あるの視点から

脳と依存症の深い関係

はじめに

脳科学(のうかがく)は、脳の構造と機能、そして脳がどのようにして思考、感情、行動を生み出すかを研究する学問分野です。脳科学は、神経科学とも呼ばれ、複数の専門分野が関わる学際的な領域です。ここでは、脳科学の主要なトピックをいくつか紹介します。また自分の意見も述べます。

 脳の構造

 ニューロン: 脳の基本的な機能単位であり、情報を伝達する細胞です。シナプスを介して他のニューロンと接続します。
 グリア細胞: ニューロンをサポートし、栄養を供給したり、老廃物を処理したりする細胞です。
 脳の部位: 大脳皮質、海馬、視床基底核、小脳、脳幹など、各部位が特定の機能を持っています。

脳の機能

 感覚処理: 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの感覚情報を処理します。
 運動制御: 筋肉の動きを制御し、身体のバランスを保ちます。
 認知機能: 記憶、学習、注意、問題解決、言語などの高次機能を担います。
 情動と動機づけ: 感情の生成と調整、報酬系の働きに関与します。

幸せホルモン

現在、“幸せホルモン”(幸福物質)と呼ばれるのはドーパミンセロトニンオキシトシン、β-エンドルフィンの4種類です。要点を表にしました。また、この一部は脳内麻薬とも呼ばれています。

ホルモン 生成 主な働き 増やす方法 減ってしまう要因
ドーパミン 喜び、快感、意欲、集中力 運動、目標達成、新しい経験、適度な刺激、音楽鑑賞 睡眠不足、ストレス、偏った食生活
セロトニン 脳、腸 幸福感、安らぎ、睡眠、食欲 日光を浴びる、規則正しい生活、適度な運動、腸内環境を整える 睡眠不足、ストレス、加工食品、カフェイン
オキシトシン(愛情ホルモン) 信頼感、愛情、絆、出産、授乳 スキンシップ、コミュニケーション、誰かのために行動する 孤独、ストレス、不安
β-エンドルフィン 痛み抑制、幸福感、高揚感 運動、辛い料理、笑い ストレス、運動不足

脳の研究手法

 神経画像技術: MRI(磁気共鳴画像法)、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)、PET(ポジトロン放射断層撮影)、CTスキャンなどが用いられます。
 電気生理: EEG脳波計)やMEG(磁気脳計)などで脳の電気活動を測定します。
 分子生物学: 遺伝子やタンパク質レベルで脳の機能を研究します。

応用分野

 医学: 神経変性疾患アルツハイマー病、パーキンソン病など)や精神疾患うつ病統合失調症など)の理解と治療法の開発。
 教育: 学習と記憶のメカニズムを解明し、効果的な教育方法の開発。
 人工知能: 脳の働きをモデル化して、より高度なAIシステムの開発。

脳科学は、これらの領域において日々進歩しており、私たちの脳に対する理解を深めるとともに、さまざまな実世界の問題に対する解決策を提供しています。

 

おわりに

『わかっちゃいるけどやめられない』のが依存症で、ドーパミン・β-エンドルフィンが関わっているようです。水原一平氏の損失は非常に大きいです。本人は分かっていますが、これが依存症の怖いところです。薬物依存は薬物を摂取するので自覚できますが、脳内麻薬は自覚が非常に難しいと思います。

YouTuberにも依存症はよく見られます。これを書いている私もそうかもしれません。