考え方

あるの視点から

偏見と誤解:ネット社会の闇

はじめに

YouTubeをはじめ多くの記事は、自分が好みそうな順で表示されます。ほとんどの検索エンジンも同様であり、自分と異なる意見を持つ人は少数のように見えます。その結果、ネット社会は独断と偏見に満ち、分断を生みます。正義の為としてサイトを炎上させることもあります。

一部の人は、多くを投稿をしているため、裏付けがおろそかになっています。また、創作作品(ドラマ)をドキュメントのように出している人もいます。そのために、偽の情報がネットに溢れています。

ボタンをクリックするだけで賛同の意思が示せます。著者も報酬を高くするためもあり、「いいねボタン」を要求します。ユ―チュウバーで多額の収入を得て、事業資金にあてている人もいますし、他人の迷惑を考えない風潮も生まれています。

私もその社会で生きているので、他人事ではありません。無意識に被害者になったり、加害者になったりします。

ここに、私が誤解していたことや、多くの人が誤解していると思われること、誤解を狙っている事例などを列挙します。

私自身の偏見も多いと思いますので、コメント欄などでご指摘ください。



事例

1,今でもコロンブスアメリカ大陸新発見と言い、先住民をアメリカ・インディアンと呼びますが、コロンブスは先住民を人と認識していなかったから、大陸発見と言ったのかもしれません。また、白人であるバイキング(ノース人)は、北米に基地を持っていました。北欧からアメリカ大陸は比較的近いです。バイキング(ノース人)の出身地であるノルウェーの西海岸からカナダの東海岸までは3,000㎞です。スぺインにはイギリスを迂回すると2,900㎞です。カナダとの間には、多くの島があります。300kmの航海技術があれば島伝いに行けばカナダに到着です。スペインよりもカナダと方が楽に行けて、人口密度も少なかったために、戦うも少なかったでしょう。間の島々にはバイキングの遺跡多数存在しています。

ノース人によるアメリカ大陸の植民地化 - Wikipedia

2,土地を所有すると言う概念は農耕民族のもので、不変的なものではありません。ヨーロッパ人には土地所有という概念がありましたが、多くの先住民は地面を天体や風・匂いなどと同じと考えていました。土地所有と言う概念がなかったので、ヨーロッパからの移民が彼らが利用していた土地を取得しました。先住民の活動は、移民にとっては自分の土地に無許可で入ることになり、これを追い払おうと銃撃しました。アメリカではヨーロッパ移民の視点でこれを題材にした西部劇が作られました。

3,キリスト教ローマ帝国の国教となる事で、ヨーロッパに拡がり、大航海時代に世界中に蔓延しました。キリスト教には旧約聖書新約聖書があり、ユダヤ教の一派閥です。

キリスト教徒は慈悲深いと思われますが、相手を人間と見ないので、虐殺もしました。ローマ帝国時代も働くのは奴隷で、貴族は労働を見下していました。移民にはそれが普通だったのでしょう。アメリカインディアン=先住民も奴隷として使われました。過酷な労働で、亡くなりました。また、持ち込まれた感染症に免疫がなかったので、多くの先住民が病気になったり、減少しました。アメリカ先住民の減少を補うためにアフリカからの奴隷が増えました。当時のアメリカでは金が算出したり、綿花の栽培など 多大な労働力が必要でした。これがが現在の人種差別や経済格差の発端です。元大統領トランプ氏の支持基盤はヨーロッパからの移民の子孫と自覚している人が多いと思います。

20世紀には白豪主義として知られていたオーストラリアですが、イギリスからの移民は先住民=アボリジニをスポーツハンティングの対象としました。これによって、絶滅した部族も多かったようです。

アボリジニ - Wikipedia

4,日本の資源は乏しい

実は資源大国!? 世界トップ10にランクインする日本産出の地下資源 【政経電論】

日本は資源が乏しいと言う人がいますが、多くの資源は地下深くにあり、火山によって地上に出てきます。火山が作った国土では、多くの資源が採れます。水晶は各地に採出し、ヒスイが採れるヒスイ海岸もあります。また、陶土も豊富です。日本の平均降水量は1,668mmで、水道水がそのまま飲める国は多くありません。石油はほとんど輸入していますが、石炭などは良質なものが採れます。一方、中東などの産油国では水が乏しく、生きるのに過酷な環境です。

5,日本の国土は小さい。

EEZで比べると世界8位です。インドや中国などより広いです。最近話題となったメタンハイドレートも非常に多くあると言われています。

世界の排他的経済水気 EEZ 国別広さランキングTOP20

 

縄文時代

縄文時代 - Wikipedia

縄文時代は、日本における時代区分の一つであり、多くの人が以下の6つに分けています。その分類期間が大きくばらついているのは研究対象の量によることがあるかもしれません。

- 草創期: 1万7000年前 - 1万1500年前
- 早期: 1万1500年前 - 7000年前
- 前期: 7000年前 - 5500年前
- 中期: 5500年前 - 4400年前
- 後期: 4400年前 - 3200年前
- 晩期: 3200年前 - 2400年前(東北・関東地方)

ただ、現在でも研究者によって様々な見解があり、結論は出ていません。日本列島は広く、縄文時代は1万年以上にわたる長期間(古事記が編纂されたのが712年で、現在まで約1300年)であるため、地域や時代によっても大きく異なります。縄文時代が非常に長いのは研究が進んでいないからです。縄文時代の研究が進みにくい理由の一つに、日本列島は火山によって作られ、多くが酸性土壌である事があります。これにより骨をはじめ、色々な物が解けてしまい発掘に頼れることが限られるからです。 

病原体と感染

酵と腐敗は同じ現象です。人が有用だと思うものが発酵であり、有害だと思うものが腐敗です。

感染は毒性の強い病原体(細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など)によるものと考えられがちですが、病原体の毒性が強すぎると宿主がすぐに死んでしまい、病原体も死滅してしまいます。大きな感染が広がるためには、感染してから他者に感染させるまでの時間差が必要です。また、現代は抗生物質など多くの抗菌剤が利用されています。これによって、今まで、他の細菌により発生が制限されていた弱い菌が発生できるようになりました。他にも抗菌剤による菌交代現象が関係している疾患があると思います。

主な発酵食品を表にしました。

【豆類】 納豆
醤油
味噌
豆板醤 他
【魚介類】 鰹節(本枯節)
塩辛
くさや
魚醤 他
【肉類】 生ハム サラミ 他
【乳製品】 チーズ
ヨーグルト
サワークリーム 他
【野菜・果物】 ぬか漬け
キムチ
ピクルス 他
【穀類】 甘酒 米酢
黒酢 日本酒
みりん 他
【その他】 チョコレート コーヒー豆
紅茶 ウーロン茶 他

常識と既成概念

常識と既成概念も似た概念です。有用だと思う場合は「常識」と言い、有害だと思う場合は「既成概念」や「固定概念」と言います。この言葉は価値観を内在したもので、偏見に満ちた個人的見解の場合もあります。

表現

付加価値 - Wikipedia

付加価値が高い商品とは、売れるであろう価格と製造コストの差が大きい商品を指します。付加価値はメーカーや専門家がよく使いますが、大抵は「儲け」の意味で使っています。これは、顧客は良いことのように誤解することを狙っていると思います。

国会などでも、「スピード感を持って」「検討します」「善処します」などの表現がよく使われますが、実際には「急いで対処します」「反対します」「放置します」という本心が隠されていることがあります。しかし、「急いで」より「スピード感を持って」、「反対します」より「検討します」、「放置します」より「善処します」と言ったほうが論争を避けやすいでしょう。これも聞き手の誤解を誘発しますが、言う側の嘘にはなりません。

 

誤解を招きやすい事

  • 世界地図は誤解を生む一因だと思います。地球は球体であるとほとんどの人が信じています。地図では3次元の地球を2次元で表さなくてはなりません。日本地図での歪みは、少なく大きな誤解を生みませんが、世界地図では距離・面積・角度・方位などのすべてを正しく表せません。主な世界地図は、距離を犠牲にしたメルカトル図法を使っています。紙に印刷しやすいからだと思います。また、自国を中心にします。日本の世界地図では、アメリカ大陸の東側が右端で、ヨーロッパが左端に配置されています。
  • 私たちは古代を現状から考えようとします。徒歩よりも船の方が大量に物を運べます。帆をつければ速度が上がり、船を横につなげれば安定性も増します。帆船は比較的容易に作れるため、力をあまり必要とせず、ある程度安定していれば住居にもなります。だから、船の利用は古くからあったと考えられます。
  • モーケン族 - Wikipedia
  • 海人族 - Wikipedia

大阪の古地図

さいごに

物価上昇率とインフレ率を混同している人が多いようですが、インフレとは金銭価値の下落を指し、その場合は給与も上がるはずです。物価高は困りますが、それ以上に給与が上がれば「やむを得ない」と納得できます。給与で買えるものが少なくならないからです。

インフレであれば、資産価値も下がりますが、金融資産や土地の価格は上がります。 

また、預金利息もインフレを補うものであるはずです。預金金利よりも高い物価上昇は、本来あってはならないことです。

土地所有の概念は戦争と言う形で表れてきます。月などの土地を登記しようとする人もいます。

中国の月探査機「嫦娥6号」が、月の裏側からのサンプルリターンを成功させ、現在帰還中ですが、テレビではあまり放送されていません。何故でしょう。

私たちが考えることは言い換えれば、知識を組み合わせることです。知識は情報で作られますが、思想や感覚によって歪みます。思想は自覚しやすいですが、感覚は意識しないと解りません。

人との信頼感は無くなってきているように感じます。資産が多い人が尊ばれ、お金のために不正が横行しています。多くの人は不正をしている感覚はなく、お金を得ることを自分が頭がいいからだと思っているのではないでしょうか。特殊詐欺や政治と金の問題も、現代の風潮ゆえかもしれません。