考え方

あるの視点から

情報の重要性と検証の必要性

疑問を持つ

はじめに

考えるということは、情報の組み合わせていく作業です。この組み合わせ方を考え方と言います。思想とは、情報の組み合わせ方の傾向です。

情報とは、外界からの刺激を記憶したものです。3次元の世界とは、記憶がある世界のことです。私たちの情報源の多くは、公的および私的なメディアです。インターネットの普及により、ほとんどの人がスマートフォンを含む携帯電話を使用する時代になり、私的メディアの利用率が増しています。私的メディアは公的メディアと比較してチェックが不十分であり、信頼性に欠けます。多くの詐欺がこの仕組みを悪用しています。

23年10月に発表された日本の「報道の自由度」は世界で68位です(Reporters Without Borders )。これはG7の中で最低です。日本は意識的に嘘を報道しているわけではありませんが、報道されていないことも多くあります。これは、旧統一教会やジャニーズに関する報道の例で明らかです。「報道」は記者が感じ編集者が許可したものです。

さらに、2018年には、内閣府が長期間にわたり労働力調査の結果を改ざんしていたことが明らかになりました。

ここではあなたが得る情報の不確かさと、考えた事へ疑問を持つ事の重要性を述べていきます。

おかしなこと

カナダには先住民族の文化があり、バイキングによるスカンジナビアの文化の跡もあります。しかし、一般的に「大陸発見」という言葉が使われる際、その背景にはヨーロッパの視点や歴史的な文脈が影響しています。

15世紀後半にクリストファー・コロンブスアメリカ大陸に到達したことは、ヨーロッパ人にとっては新たな大陸の発見として捉えられました。彼の到達により、ヨーロッパ人の間でアメリカ大陸が「発見」されたという認識が広まりました。

一方で、アメリカ大陸にはコロンブス以前から先住民族が暮らしており、彼らにとってはその土地は既知であり、文明も築かれていました。しかし、ヨーロッパの視点では、コロンブス以前のアメリカ大陸の存在があまり知られておらず、彼の到達が大陸の「発見」と見なされました。

したがって、ヨーロッパ中心の歴史視点からは、コロンブスによるアメリカ大陸への到達が「大陸発見」として報道されることが一般的ですが、実際には先住民族によって既に発見されていた大陸であることを忘れてはなりません。

青銅の武器が鉄で作られた鎧を突き抜けないのは、鉄の硬度と青銅の硬度の違いによるものです。鉄は青銅よりも硬く、鎧の方が武器よりも硬い素材であるため、青銅の武器が鉄で作られた鎧を突き抜けることは難しいです。

一方で、鉄で作られた刀が青銅器の盾を突き抜けることは可能です。鉄は青銅よりも硬度が高いため、鉄の刀が青銅の盾を貫通することができます。

また、鉄砲が弓矢に比べて殺傷能力が大きく異なるのも事実です。鉄砲は、弓矢よりも短時間で大量の弾丸を発射し、その威力も強力です。

インカ帝国などの古代の軍隊が少数のスペイン兵に敗れた理由には、複数の要因が絡み合っています。その中には、鉄器や鉄砲といった新しい武器技術の導入、疫病の伝播による人口減少、軍事戦術の違い、外部の同盟関係などがあります。このような要因が組み合わさり、古代の文明が滅びました。

日本では、縄文時代弥生時代古墳時代飛鳥時代と分けることが多いですが、短期間で変わったとは考えにくいです。また、縄文時代は前14000年頃から前3-5世紀までの約13500年間続いた時代です。現代から1万年も遡っても、まだ縄文中期にもなっていません。

日本史時代区分表 - Wikipedia

原因

私たちが考えたり感じたりすることには多くのバイアスがかかっています。インターネットでは誰でも情報を発信できます。これが収入にも結びつく場合がありますが、情報の検証は不十分です。私たちは世界中の情報を自ら求めますが、褒められることがうれしくて、実質的にそのような情報ばかりを求めるようになります。結果として、情報が偏在し、その情報を正しいと思い込み、正義感から他人に伝えようとします。こうして、ネット上の情報はますます混乱していきます。

さいごに

ネットの情報はそのままでは信用できません。検証が必要です。同じような記事は同じような記事を参照していることも少なくありません。ほとんどのブラウザは、ユーザーが見た記事からその傾向を判断し、それに基づいて似たような記事を提示し、中に広告を挟んできます。こうすることで、人々の考えを誘導し、その考えを強固にします。多くの人は外交辞令でコメントしますが、言われた本人はそれを鵜呑みにします。こうして社会は分断されていきます。

こうした社会では、自分の考えがどこから来て、それが正しいのかという疑問を持つことが重要だと思います。