タスマニア
はじめに
タスマニアは聞いたことがあるけれど、実際に行った人は少ないと思います。
オーストラリアの南に位置するこの島は、オーストラリアの一部であり、タスマニア州として知られています。ここではたくさんの牛が放牧されています。
宮崎駿のアニメの世界のモデルとも言われ、開発が制限されているため、豊かな自然が
残っています。日本とは全く異なる景色が広がっています。
温帯に位置し、過ごしやすい気候であり、オーストラリアで最も早く開発された地域の一つです。ツアーに参加した為もありますが、美味しい食事と豊富な海の幸に出会えました。時差も少ないため、おすすめの場所です。
ホバート
島唯一の国際空港ホバートに降り立ちました。国際空港と言ってもあまり国際便は無いようで、私たちもシドニーで乗り換えました。ホバートは州都で港町です。地方都市ですので、ビルも高くなく、大きくはないです。泊まったホテルは港に面していて、港にはシーシェパード環境保護団体(Sea Shepherd Conservation Society)の船が止まっていました。
ポートアーサー
イギリスの流刑地で、監獄は世界遺産になっています。政治犯が多かったようです。
ワイングラスベイ
地図ではフロシネ国立公園にあります。
展望台からの風景は素晴らしいはずですが、残念ながら天候が悪く、あまりよく見えませんでした。この場所は風光明媚で美しいため、世界的にも有名です。船に乗って海から眺めたり、海岸沿いを散策したりする多くのツアーが用意されています。
ビチェノ
海岸沿いのホテルに滞在しました。夕食には生ガキがついていましたが、小ぶりながらも非常に美味しかったです。また、近くの酒屋でタスマニア産のワインを購入しましたが、これが大正解でした。日本では手に入らないかもしれませんね。
ペンギンツアーに参加し、夕方にペンギンが巣に帰ってくる様子を見ることができました。このペンギンはフェアリーペンギンとして知られ、世界最小と言われるペンギンで、身長は約25cmほどです。
私たちはペンギンに触れないようにと指示されていましたので、靴の上に乗ってきたり つついてくるペンギンに少々困りましたが、その感触は優しいものでした。
ロス
ロスは非常に小さな田舎町です。魔女の宅急便で有名になったパン屋「キキ」があります。
クレードル・マウンティン
クレードル・マウンテンロッジで宿泊しました。ロッジに面した池にはカモノハシが生息しているとのことでしたが、残念ながら姿を見ることはできませんでした。
ホテルから下りると、ダウ湖が広がっており、その向こうにはクレイドルマウンがそびえ立っています。クレイドルマウンは北半球の山々とは見た目も異なります。
ダウ湖周辺には遊歩道が整備されており、ゆっくりとしたペースで約2時間ほどかけて一周することができました。
ロッジ周辺も散策することができ、自然を存分に満喫しました。時間はゆったりと流れていました。
動物たち
各所で動物たちに出会いました。ツアーに参加したペンギン以外に、ワラビーやクロッカ・ウォンバットなどもいました。これらの動物は人に危害を与えませんが、交通事故の犠牲になったものもいました。また、タスマニアデビルはウィルスによる疫病で絶滅の危機に瀕しているため、保護センターにいました。
さいごに
タスマニアは日本との時差もプラス1時間で、気候も温暖で生きやすいところですが、シドニーかキャンベラでに乗り替える必要があります。また、動物が豊富で原生林も多いので、観光にも力を入れています。オーストラリアはイギリス領でしたが、イギリス連邦を経て1986年からは独立国家になりました。イギリス連邦時は白豪主義で有名でしたが、独立後はリベラルな国になりました。第2次世界大戦以前はハンティングで、先住民を大量虐殺しました。持ち込まれた疫病もあり、タスマニア先住民は絶滅しました。タスマニアの自然は、彼らが守ってきたものです。